比良げんき村を越えて、山の上流へ向かうと滋賀県下一の落差を誇る「楊梅の滝」があります。
雄滝(おだき)、薬研(やけん)の滝、雌滝(めだき)の3段に分かれて、落差はあわせて76mにもなります。
琵琶湖上の船やJR湖西線の車窓からも眺めることができ、その景観がまるで白布を垂れかけたように見えることから「布引きの滝」という別名もあります。名付け親は、悲劇の将軍(室町幕府13代将軍)足利義輝が、部下のクーデターで近江の国に逃れ、比良・北小松で遊んだときに命名したと伝えられています。
楊梅の滝へは沢に沿って登るコースと、峠へ登る尾根道コースとがあり、尾根道コースでは、谷へ一気に落下する滝の姿を見ることができます。
この滝は、天文23年(1554年)に、足利13代将軍義輝が、部下のクーデターで近江に逃れ、比良・北小松で遊んだ際、雄大な滝に見とれて命名したといわれる。
雄滝・薬研の滝・雌滝の三段に分かれ落差は雄滝40m、薬研の滝21m、雌滝15mほどあり、合わせて76mになります。
遠景は、白布を垂れかけたように見えることから「白布の滝」や「布引きの滝」ともよばれています。
楊梅とは、高さ十数メートルにもなる「ヤマモモ」の木を意味し、山中を堂々と流れ落ちる滝の水柱を、その大木にたとえて、「楊梅の滝」と名付けられたともいわれています。
伝説によると、雄滝・雌滝の主は夫婦だと言われており、雄滝の主は雄の大蛇で、雌滝の主は小女郎ケ池の女房が大蛇になった片目の女大蛇だと言われている。
大津市「旧志賀町むかし話」より
※画像をクリックすると大きく表示されます。
比良げんき村の駐車場から徒歩約20分または「楊梅の滝」の駐車場から徒歩約15分となります。
<所在地>
大津市北小松
<公共交通機関>
JR湖西線 「北小松駅」 下車 徒歩 35分
<自動車>
湖西道路比良ICから10分
<専用駐車場>
普通車3台